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〜 OB日記 〜

Vol 7. 森井 祐貴

 皆さん初めまして。
 36回生の「ぶっちょ」こと森井祐貴です。
 この度、宮本先生からお電話をいただき、このOB日記に参加して欲しいという有り難い御依頼があったので、拙い文章で大変恐縮ですが、一筆書かさせていただきたいと思います。


 私は現在、一橋大学経済学部の3年生です。
 専攻は金融工学という分野で、簡単に言うと高等数学を用いて経済、主に金融市場の分析を行う勉強をしております。
 このように言うと聞こえはいいかもしれませんが、先に述べたように36回生といえば高山先生やTBSに入社が決まった海野など同期のほぼ全ての人間が社会人になった中で、私は未だ学生という贅沢であり恥ずかしい境遇にあるのも事実です。(笑)

 3年生の初春ということで就職活動に明け暮れており、忙しいですが、充実した日々を過ごしております。
 希望業界は金融、特に投資銀行を中心に就職活動をすすめています。
 来月には決まると思うので、その際は改めて掲示板に報告したいと思います。


 私の近況報告はさておき、本題の”私が城北サッカー部で学んだこと”を書こうと思います。

 私は広島城北学園に中学から入学し、以来6年間に渡りサッカー部に所属しました。
 ですから私の学生生活は広島城北サッカー部にあります。
 比率で表すとサッカー90%、勉強9%、女の子1%、くらいでしょうか。
 典型的な城北健男児です。
 ただ私の場合は長い部活動を通して少し変わった経験を積んできたとも思います。
 それは、6年間一度もレギュラーとして試合に出たことがなかったということです。
 私が現役であった時代は今と違って県大会に届きそうで届かないという城北サッカー部のいわゆる氷河期にあった中で、現在のサッカー部よりもレギュラーを巡っての競争率は低かっただろうし、この事自体決して誇れるようなことではありませんが、私自身はこの経験があったからこそ今の自分があると考えています。

 当時はレギュラーになるために練習はもちろん、自主トレも欠かさず行いました。
 そしてそれは私に限ったことではなく、周りのチームメイトも日々努力を怠ってはいませんでした。
 プレイヤーとして大成しなかった私がそれでもなぜサッカー部に愛情を持っていたかというと、それは城北サッカー部が、そこで努力していた全ての人達が大好きだったからです。

 東京で一人暮らしをはじめてから常々思うことが、中高時代には当たり前にあったサッカー部のような自分の居場所は、探しても見つかりにくいものであるということです。
 今でも多くのOBに広島城北サッカー部が愛されているのは、今はそれぞれが別々の人生を歩んでいる中でも、その足跡には共通してあの最上段グランドが色濃く残っているからだと思います。
 そのような自分の居場所があると思える人は多くはいないはずです。
 そして純粋にそう思えることは大変誇らしいことです。

 宮本監督を初め、岩井コーチ、黒瀬先生やスタッフの皆さんは、僕らのその思いを全て引き受けて責任を持って最上段を守ってくださっています。
 この場を借りて感謝の意を表したいと思います。


 話が前後しますが、私が最上級生になると、個人としてよりもチームの一員として自分が組織に貢献できることに取り組みました。
 それは、
 ?努力している姿勢をみせてレギュラー陣にプレッシャーを与えること。
 ?存在感を強めてチームのモチベーターとなること。
 ?Bチームを引っ張り、後輩の育成につとめることなどです。
他にも頭を使えばやれることはたくさん出てきます。

 現役の皆さんはレギュラーかそうでないかに関わらず、自分にしかできないことをそれぞれ考えて実践してみてください。

 上記にも挙げましたが、自分の居場所は与えられるものではなく、自ら作り出すものです。
 個人としてできることは大きくはないかもしれませんが、それらが合わさって一つのベクトルに向かったときに、人間の期待値をはるかに超える力を発揮するのがチームスポーツだと思います。


 若い学生が調子に乗って偉そうなことを書き連ねてしまい恐縮ですが、最後に私の大好きな言葉を紹介したいと思います。


 ”In any case, the best thing you can do is right thing.
 The next best thing is wrong thing.
 The worst thing you can do is nothing.”

 「いかなる場合においても最善な策は正しいことを行うことであり、
 二番目の策は間違ったことを行うことであり、
 最悪な策は何もしないことである。」


 私もまだまだ発展途上ですので努力を惜しまず、日々精進していくつもりです。
 現役の皆さん、直近の春の大会でのご活躍を期待しております。




                         2006年03月08日
                         36回生 森井 祐貴

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