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〜 OB日記 〜

Vol 19. 山中 洋

 

 25回生の山中 洋です。

 宮本先生と岩井先生に依頼されて、OB日記を書くことになりました。

 

 実は今年、2010年の初蹴りに、卒業して初めて参加しました。

 毎年案内はいただいていましたが、

 正月くらいゆっくりしたいという気持ちと、

 もうサッカーをする体力がないと、

 自分の中でもっともらしい理由づけをして足が遠のいていました。

 

 

 きっかけはありがちな話ですが、仕事に行き詰っていたからです。

 

 私は祖父が創業した家具メーカーを従兄と二人三脚で経営しています。

 今年で82年になるとても古い会社です。

 バブル崩壊以降、家具業界もご多聞にもれず、家具が全く売れなくなりました。

 

 売上はどんどん下がり、気がつけばピーク時の10分の1になっていました。

 一緒に働いていた多くの上司や先輩方にも辞めていただかなければ

 存続自体が危ぶまれるところまで追い詰められました。

 

 

 何か変わるきっかけが欲しいと思い、

 モヤモヤした年末に初蹴りの事を思い出しました。

 

 参加してまず驚いたのが、人の多さです。

 現役選手はもちろん、OBの皆さんや保護者の方々など

 沢山の人が最上段に集まって

 「初蹴り」という特別なイベントを盛り上げていました。

 

 私が現役の頃とは様変わりです。

 

 岩井先生は私の一つ上の先輩で、中学時代から一緒にサッカーをしてきました。

 宮本先生やOB会長の吉川さんは当時大学生で、

 夏休みになるとよく練習に来てもらい、

 合宿にも参加していただきました。

 

 

 今と比べると本当に弱いチームでした。

 部員も総勢20名足らず。

 

 トレーナーなどいるはずもなく、保護者の応援は皆無でした。

 勝った記憶もほとんどなく、

 全国大会どころか県大会出場すら夢のように感じていたと思います。

 

 久しぶりに最上段で、懐かしい顔ぶれと球を蹴りながら、

 当時の感情と記憶が蘇ってきました。

 

 やっぱり来てよかったと実感しました。

 なぜなら

がむしゃら」 にサッカーをしていたあの頃を思い出したからです。

 

 いつの間にか先を考えすぎて、

 やる前からあきらめたり、

 やったふりをするという事が多くなっていました。

 

 

 やると決めたからには徹底的にやらないとダメですね。

 出来ない理由を他人や業界のせいにしたり、

 やる前から諦めているようじゃ何も生まれない。

 こんな当たり前の事に気がつきませんでした。

 

 まだまだ厳しい環境に変わりはありませんが、

 がむしゃらにもがいていると何かが見えてきます。

 私にとってそれは「海外」でした。

 

 今まで国内でどう売ろう、売れるためには、

 という狭い視野でしか物事を考えてきませんでした。

 あるデザイナーと取り組んだ商品が、海外から注目されるようになり、

 海外の展示会に出すと想像以上の手応えと期待を感じました。

 

 今では世界15カ国に輸出しています。

 日本には沢山の輸入商品が流通していますが、

 日本からの輸出はほぼゼロに近く、

 まだまだ大きな可能性を秘めています。

 

 日本で魂込めて作った商品が、海外の方にも高い評価を頂き、

 一般家庭に広がって長く大切に使われる。

 メーカーの我々にとってこれほど嬉しいことはありません。

 

 

 これから社会に出る皆さんも色んな出会いや出来事が待っています。

 時には辛く苦しいこともあるかもしれません。

 

 でも最上段で過ごした厳しくも密度の濃い経験は必ず正念場で役に立ちます。

 自覚はなくても自然に身についています。

 城北サッカー部で培った自信と誇りを胸に、

 社会人になっても、おっさんになっても、

 がむしゃら に突っ走って欲しいと思います。

 

 

 来年も初蹴り参加します。

 

 

 

 

2010年06月01日
                      25回生 山中 洋

 


 

 

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