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〜 OB日記 〜

Vol 45. 清水 泰晴

 

 

Fuck War

 

  

 

 「そうだ、ウクライナに行こう。」

 そう思い立ったのは昨年の初夏、

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まり数ヶ月の頃。

 

 

 そして大学2年目の夏休み、

 私は実際に現地へ足を運んだ。

 

 

 広島で生まれ育ち、

 大学でロシア語を専攻している私は、

 この戦争が到底他人事には思えず、

 どこか当事者意識を持っていたのだろう。

 

 

 

 

 申し遅れました、55回生の清水 泰晴です。

 私はサッカーを今も尚続けており、

 上智大学の体育会にて週6日

 『笑顔で、前向きに』泥臭く顔晴っています。

 

 

 現役時代、楽しみに読ませて頂いていたOB日記を

 この度、私自身が書く側になったと思うと

 感慨深いものがあります。

 

 

 初めての執筆ということで

 拙いところはあるかもしれませんが、

 是非ご一読下さい。

 

 

 

 

 

 昨年8月中旬、

 ウクライナ-ポーランド国境地帯へ、

 日本財団協賛のもと、

 1グループ15名×7グループの一員として

 半月間派遣された。

 

 

 各グループ全国800人以上の

 応募があった中から選考して頂き、

 この上ない貴重な機会だったと自覚している。

 

 

 

 主な活動内容としては、

 現地で食料や物資、備品の管理や配布、

 子供たちと一緒に過ごすなど

 避難民の日常生活の支援などを行った。

 

 朝5時から夜11時まで、

 駅での乗車案内や避難所の新設にもあたった。

 

 

 

 

 現場は阿鼻叫喚。

 我先に列車に乗ろうとする女性と子供で溢れていた。

 

 

 私たちがお手伝いをすると

 『Дякую(ありがとう)』と

 感謝の言葉を何度も伝えられた。

 

 

 今振り返ると、

 自分の人生の中で間違いなく

 最も多くの人に感謝を伝えられた日々だったと感じる。

 

 

 

 “I don’t have anything”と

 数少ない自分の飴を分けてくれた子ども。

 

 

 中には

 お金を渡そうとしてきた高齢の女性の方も。

 

 

 

 

 心身ともに負担の大きいハードワークだったが、

 こうした些細なことが活動の支えとなっていた。

 

 

 

 

 

 帰国後にはメンバーの10人程で

 学生団体『Student charity for Ukraine』を立ち上げ、

 設立2ヶ月で全国から550万円以上の募金を集めることができた。

 

 

 在日ウクライナ大使館や現地NGOと連携し、

 募金を郵送費として日本国内で回収した防寒着9000着を

 ウクライナ各地へ送った。

 

 

 

 今後も戦争が続いてしまう限り、

 私たちは継続した支援活動を行うつもりだ。

 (HPやインスタ、Facebookのページもあるので、

  良かったら覗いてみて下さい。笑)

 

 

 

 


 しかし、私は 

 募金にはある種否定的な考えを持っている。

 

 

 寄付金はどうしても戦争を継続するための

 武器や兵器に使われてしまうこともあるからだ。

 

 

 武力で抵抗しなければ

 ウクライナはロシアの占領下に置かれてしまう。

 

 

 理屈では分かっていても、

 広島で生まれ育ち兵器の悲惨さを学んできた私は

 個人的に募金はしないと決めている。

 

 

 しないと言うよりかは

 どうしてもできないのだ。

 

 

 

 

 日本で暮らす私たちにできることは何か。

 現地でお話を伺った

 ウクライナの避難民の方たちは

 まず「知る」ことだと口を揃えた。

 

 

 

 実際にウクライナへ足を運ぶ、

 という意味ではない。

 

 

 

 確かに遠く離れた国かもしれないが、

 ロシア-ウクライナで今起こっていることを

 気にかけてほしい、知ってほしい。

 

 

 

 活動内容はNHKや朝日新聞、読売新聞などの

 複数メディアで取り上げて頂いたが、

 

 

 私たちメンバーが

 大学や小中高等学校で講演を行うのもそれ故である。

 

 

 


 決して対岸の火事ではない。

 ウクライナの人々は2022年2月24日まで、

 私たちと同じように暮らしていた。

 

 

 世界中の一人一人が自分ごとに捉えて、

 日々のニュースや世界情勢に関心を持ち、知っていくことが、

 国際社会の平和に繋がると信じている。

 

 

 これはよく最上段で宮本先生が仰っていた

 『アンテナを張れ』なのかもしれません。

 

 

 


 
 長くなりましたが、

 これを機に1つでも

 このロシア-ウクライナのニュースや記事を

 調べて知って頂けると幸いです。

 

 

 最後までお付き合いいただき有り難うございました。

 

 

 

 

2023年10月03日    
広島城北高校サッカー部
                      55回生 清水 泰晴   

 

 
 

 

 

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