ここまでとここからと
選手権を県ベスト16という結果で終えてから少し時間がたち、個人的にはようやくいろいろなものが整理できたと思います。
今大会、特に二次リーグにおける3試合を通じ、今現在のチームの特長と抱える課題がはっきり見えてきました。
選手の能力を生かしつつ、浮き彫りとなった課題をいかに解消していくか。
年明けの新人リーグに向けて時間はそう多くありませんが、スタッフ間で取り組み項目を精査し、良い準備をしていきたいと考えています。
ピッチに立った選手と、ベンチ、スタンドからゲームを見ていた選手で若干のずれはあるでしょうが、相手チームとのフィットネス(走力・筋力・ボディーコントロールも含む)の差は概ね全ての選手が感じたことでしょう。
ゲーム中のいろいろなミス、トラブルをすべてフィジカルの弱さで片付けるつもりは毛頭ありませんが、例えば相手とのボディーコンタクトで足元にボールが残らない、個人が連続してプレスをかけ続けることができない、難しい体勢からは強いボールを蹴ることができない(シュート・クリアー)といった問題は、練習によって培われたある程度のスキルが必要なのは当然ですが、メンタルの強さも含めたフィットネスの向上で解消できると思います。
最近のトレーニングで選手には伝えましたが、フィットネスの向上に取り組む際に、ただ漠然と足が早くなりたいとか筋力をアップしたいと思うだけでは十分ではありません。
サッカー選手としての自分はどんなプレーが得意で逆に苦手なのか?
苦手な、また、できないことをできるようにするためには何が必要なのか?
まずはその部分をはっきり意識することが不可欠です。その上で自分がするべきことを認識してトレーニングに取り組むことが効率的なレベルアップにつながると思います。
だんだんと広島城北サッカー部に注目が集まってきているのは感じています。
これから目指していくステージがより高い場所にあることも理解しています。
その場所を目指せるところまでこれたことをみなさんに感謝しつつ、選手、スタッフともより一層がんばっていくことを約束します。
2003年12月04日
広島城北高校サッカー部 コーチ
岩井 竜彦