その1 惨めさ
第2戦の広島皆実との試合は、たくさんの観客の中行われたが、結果は0-7の敗戦。
選手は何を感じたのだろうか。
サッカーの部分は、分析し、また次の大会にチャレンジできればよいのだが、私はこの敗戦から「惨めさ」を感じてほしいと思った。
どちらかといえば、本校の選手は、成功経験が多く、人前で失敗する経験が少ないと思う。
それが、大好きなサッカーでこれだけの大敗をしたのだから、かなりのショックだったと思う。
この惨めな体験から失敗に絶える強い心を学んで欲しい。
昨年、読んだ本にこんなことが書いてあった。
アメリカ・スタンフォード大学の起業家に必要な基礎能力養成授業で最初に教えるのは、「失敗を経験する」ことで、「失敗を恐れない精神こそ、起業家が最初に学ぶべきことである」と。
その2 復活
昨年、2月に病に倒れた "10番" 篠原 孝弘が、3試合フルタイム出場し、2得点すべてにからんだ。
一時は、"命も・・・”という状態からの復活である。
こちらが無理だろうと思う目標を常に掲げ、間に合わないと分かると、また次の目標にチャレンジしていく姿は、チームに関わる全ての人に感動を与えてくれた。
その3 間
第1戦の工大高との試合の得点は、梅田 - 篠原 - 高 - 宮本とつないだ得点だった。
梅田からのボールを受け、高へスルーパスを出した篠原のプレーは素晴らしかった。
ためを作り、高のオーバーラップを待ってのスルーパス。
1タッチで出しているのだが、ビデオを見るまで2タッチだと思うぐらいの間があった。(出したボールがややぶれたのがまた篠原らしかったが・・・)
この間ってなかなかできなんだよな・・・
2003年01月04日
広島城北高校サッカー部 監督
宮本 誠