隠し玉の登場です。
ずっとこのままサッカー部の“影”として隠れておきたかったのですが,岩井コーチに見つかってしまいました。控え目な顧問,黒瀬です。
宮本監督「初・心・学・行」,菊一トレーナー「Just Do It」,猶崎コーチ「なんでもやってみる」,岩井コーチ「Return to a basis」…
みなさん素晴らしい年初の決意表明です。
まとめれば,「初心を見失わず,とにかく前へ!」といったところでしょうか。
では,これを今年の自分の目標にもーらいっ!
実を言うと,数年前から今年の目標といったものを決めないことにしました。
大きな目標を掲げて,そこになかなか近づけない自分の弱さを目の当たりにするのが悔しいのです。
「それだったら」と発想を変えて,最近では,毎朝「めざましテレビ」で占いをしっかりとチェックし,通勤の車中で,「今日はこんな一日にしたい」とか「今日は○○に気をつけよう」などと,その日一日の小さな目標を心に刻みながら,「よしっ!」と小さく気合を入れて学校に乗り込む毎日です。
その繰り返しを重ねて,ふと気づいたときに理想の自分に近づいていられればOKでしょ。
さて,広島県高校サッカー新人大会リーグ戦は,0勝3敗1分という結果に終わりました。
この4試合を,生徒諸君はどのように振り返っているのでしょうか。
1勝もできなかったという事実を見て,「まだまだ力不足」と悔しく思っている人もいるでしょう。
名だたる相手と対戦してみて,「でも,よくやったじゃん」と評価している人もいるかもしれません。
どちらにしても,今回の経験をもとに次へと歩みを進めなければいけません。
成長できるかどうかは,経験から学び取ることができるかどうかだと強く思います。
神様は,学び取る準備のできている人に,辛いもの・楽しいもの,大きなもの・小さなもの,さまざまな経験を絶妙なタイミングで与えていきます。
ちょうど,勉強という取り組みを始めたばかりの人が大学入試の難問にぶつかっていっても全く無意味で,実力より少し上の練習問題に挑戦し続けることで確固たる力が築き上げられるようにね。
ですから,どうかこの4試合から次へとつながる何かを学び取ってほしいと思います。経験を力に変えた個が集まって,集団が大きく成長していく。
そんなチームになっていけば最高ですね。
一般的には「おじさん」と呼ばれる年令になった自分も,少しずつ,少しずつでも成長することを止めない35才でありたいと思います。
そうですよね,宮本監督(38)!
2004年2月05日
広島城北高校サッカー部 顧問
黒瀬 真造