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〜 最上段のつぶやき 〜

Vol 19. 菊一 滋 トレーナー

”心から好きなこと”

 まずは、春季県リーグ出場決定リーグの話から。

 2節を終え、広島城北高校サッカー部の戦績は1分1敗と、このリーグでの1位は不可能となり、事実上敗退が決定しました。
 高校総体は地区予選からの再スタートとなりました。

 県新人リーグから数えて公式戦7試合を戦い、1勝2分4敗。
 ゲーム内容としては、支配しながらも勝ち切れないという展開が多くありました。

 “なぜ勝ち切れないのか“、最近はそのことばかりが頭をよぎります。
 スタッフの一員として、その原因を突き止め、なんとかチームを立て直したいという気持ちでいっぱいです。

 この話は、最終節が終わったところで宮本監督の総括があると思いますので、そちらに譲るとしますが、本当に悔しい毎日です。

 話題を変えて、“広島城北高校サッカー部”、いや、“最上段グラウンド”で僕が学んだことですが、その一番真っ先に挙げられることは、“好きなことに一生懸命になれない奴はだめな奴だ”ということです。

 好きなことに一生懸命になれない人が、社会生活の中で嫌々でもやらなければならないことにぶつかった時、一生懸命になれるはずがないからです。

 嫌だ嫌だと思いながらもやらなければならないことは世の中あるはずです。

 そんな時に、好きなことにさえ一生懸命になれない人が、嫌なことになんとか一生懸命になれる訳ないですよね?

 これは当たり前のことと言えば当たり前なんですが、そうじゃない人もいっぱいいるのかな〜と思うことがよくあるので、自分の中では強いイメージがあります。

 もしかしたら、この言い方は間違っていて、“本当に好きなものがない人が多いのかな〜?”という言い方の方が当たっているかもしれませんが・・・

 自分はサッカー選手としては二流以下、三流にも入っていない様な選手だったと思います。でも、サッカーが好きな選手としてはかなりのもんだったんじゃないかという自負があります。

 今もサッカーが大好きで、現在の様にトレーナーをしているのですが、トレーナーをしていて肉体的、精神的にきついことはたくさんあります。
 それでも、“ここはいっちょ、頑張らなあかんな”と自分に鞭を打てるのは、好きでやってるからです。

 愚痴を言う訳ではないのですが、トレーナーの仕事は実際ものすごく多岐に渡ります。
 そうなると、自分の得手、不得手の分野というものが出てきます。(そうじゃない方もおられるとは思いますが)
 感覚的な物言いをさせてもらえると、やりたくない、嫌な分野がある訳です。
 それでも、“やらなあかん”と鞭を打ちます。

 こういう考え方になれるのは、本当に好きなことがあり、それをしたいがためには、嫌々でもそれなりにこなしていかないと、本当に好きなことが思うようにできないからかな。
 そんなふうに思っています。

 まぁ、他人に言わせれば、お前は好きなことの範疇で起こる嫌なことだから頑張れるんだって言われる方もおられるでしょうけど、本当に好きなことと、仕事や勉強の中で起こる嫌なことも、こんなふうに結びつけて考えたら、なんとか頑張れるんじゃないかな?と思います。

 何はともあれ、“自分には本当に心から好きなものがあって幸せだな”っていうことです。

 これがなくなると、少なくとも僕は生きていく目的がほとんどなくなってしまうな〜と、そうなると、面白くない人生だろうな〜と、そう思います。

 どうですか、皆さん?
 心から本当に好きなものありますか?
 ある人はある人で素晴らしいなと思いますし、心当たりのない人はこれから探してみませんか?
 何でもいいと思います。
 
“心から好きなこと”、これがあるって人生が潤いますよ!!
 きっと・・・




                          2004年3月3日
                広島城北高校サッカー部 トレーナー
                             菊一 滋

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