決戦前夜
我が広島城北高校サッカー部は、県総体広島地区予選で現在、2勝1敗の勝ち点6、広島朝高と五日市は、共に2勝1分けの勝ち点7。
我々が、県大会に出場するには、明日の朝高の試合に勝ち、五日市が引き分け以下でないといけないわけです。
本校では、毎年県総体を最後に3年生のほとんどが、受験勉強のため、クラブを引退していきます。
県総体に出場できないと、明日の試合が最後になります。
その時点で、高校サッカーは、終わりです。
このチームで、最後になるかもしれない、練習が昨日ありました。
グランドに上がると、前日からの雨のため水溜りのできたグランドをみんなで、整備していました。
1年生も3年生も、レギュラー・サブ関係なく・・・
みんな笑顔でした。(岩井コーチも一緒でした。)
アップ、基本練習、パターンからのフィニッシュ、プレスのトレーニング、セットプレー・・・
そして最後の声を出してのランニング。
最高のムードで進みました。
その輪の中に、入ることのできない、選手がいました。
小川拓也(3年生)
彼は、新人戦までレギュラーとして、出場してましたが、3月末に足首を捻挫し、回復が遅れています。
昨日も、彼の足にはスパイクではなく、トレーニングシューズが・・・
練習後のミーティングで、小川に話をさせました。
「このまま、終わりたくないので、朝高に勝って欲しい・・・」
練習後、小川の涙は、とまりません。
近寄って、なぐさめる3年生の眼にも・・・。
聖川 副キャプテンのミーティングの言葉は、「小川を県大会に連れて行こう!」でした。
2年生は、明日、応援をすることを決めたようです。
1年生も・・・
私は1分でも長く、このチームでと、思いました。
広島城北は、チーム一丸になり、戦います。
このチームの、すべてを・・・。
Play Hard Together!
Smile Hard Together!
2004年4月28日
広島城北高校サッカー部 監督
宮本 誠