今年の広島城北サッカー部の高校選手権も昨日をもって終わりましたので、今年の取組を振り返っておきたいと思います。
去年に続き、またしてもベスト16の壁を破れず、非常に悔しい思いを抱きながらも、今年は去年よりも濃密な1年だったように個人的には思います。
1月の新チーム始動から高校総体予選まで殆ど勝つことができず、みんなで苦しんでいたのですが、その間も選手・スタッフの間でミーティングを重ね、自分達なりに結論を導き出しサッカーに取組めたと思います。
その甲斐あってか選手権予選1次トーナメントでは銀河学院に勝利し、一応の成果が得られました。
ここで断っておきたいのは、銀河学院戦の勝利は決して偶然ではなく、自分たちは必ず勝てると確信していたということです。
10回戦って2回〜3回しか勝てないであろう福山のサッカーエリートを相手に巧く勝つことができました。
大の大人と青少年が知恵を絞って2ヶ月間。
ただ1チームに勝つために取組んだわけです。
勝てない時期は相当苦しんでいたように思いますが、今思えば、仮説→実行→検証の作業は楽しいものでした。
勝利の瞬間も嬉し泣きしている選手がいたりして、こんなにすばらしい経験はなかなかできるものじゃない、本当に熱い経験でした。
(終了のホイッスルが鳴った瞬間、僕の頬骨に興奮した宮本監督の腕が飛んで来てバキッという鈍い音がしましたが、僕の涙はそのときの痛みによるものです)
選手のみんなはこれまでの人生の中でこれほど達成感をもったことがあるかなー?
僕はありません、今回が1番です。
今年の選手権は終わりましたが、これからも高校サッカーに関わっていけると考えれば、かなりの幸せを感じずにはいられません。
「足腰立たなくなるまであと40回くらいチャレンジできるじゃないか・・・!」なんて馬鹿なことを考えつつも、「来年はもっと興奮を味わってやるぜぃ」と決意を新たにしております。
来年も絶対に2次リーグに進んで、さらにその先の舞台でさらなる興奮を味わいます!
2004年11月04日
広島城北高校サッカー部 コーチ
猶崎 修平