選手権を終えて
今年も昨年に続き、選手権2次リーグ敗退に終わってしまいましたが、我々には、昨年とは違う感覚があります。
それは、何も分からず臨んだ昨年と、1年間準備をしてきて臨んだ今年との違いだと思います。
この1年間は、昨年の2次リーグ皆実戦、0−7の敗戦から始まりました。
何もできず終わった80分間
もう少しできるはず…
何がこんなに違うのか?
生徒が出してきた答えは、“フィジカルの差”
我々、スタッフの考えも同じでした。
その差を、埋めるため色々な取り組みを繰り返しましたが、夏まで勝てませんでした。
悩みました…
苦しみました…
そしてまた、新たな取り組みをして、やっと昨年と同じ舞台“2次リーグ”に辿り着きました。
“2次リーグ突破”を目指して。
ロッカールームに流れたテーマソングは
「悔しくて眠れなかった夜があった
もう駄目だと全てが嫌になって逃げ出そうとした時も
想い出せばこうしてたくさんの支えの中で歩いてきた。
いくつもの日々を越えて、辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架橋へと」
皆実戦のテーマは、“0−2以内”
昨年の反省から、3ゲームトータルで考え、ディフェンシブに戦いましたが、0−3に終わってしまいました。
海田戦のテーマは、“相手は小さく、うちは大きく”
海田に対して、技術の勝負は避けて、大きくと考えましたが、1−2の惜敗。
決勝トーナメント進出が消えた、神辺旭戦のテーマは、“1mmの前進”
誰にも分からなくても、自分達だけしか感じらなくてもいいから、前進しよう。
やっと勝ちました。
昨年の1勝2敗 得失点差 −7のリーグ4位から
今年は1勝2敗 得失点差 −2のリーグ3位
勝てずに悩んだ1年間、そして、最後に勝ち取った2次リーグの大きな舞台。
また、そこでの苦しみ。
今年1年間たくさんものを、積み上げてきました。
そして、また新たな1年の始まりです。
昨年より1mm前進したスタートラインから!
2004年11月12日
広島城北高校サッカー部 監督
宮本 誠