昨年の私の目標は、「Return to a basis」- "基本に戻る"でした。
基本的な技術の追及ではなく、どちらかと言えばひとつひとつのプレーを細かく見極めていく、というニュアンスで立てた目標でした。
年の前半は、選手のプレーに対しての私の判断基準が充分に確立されず、少し曖昧になってしまっていたように思います。
しかしスタッフミーティングを重ねることによって、選手それぞれに要求するべき点がはっきり整理でき、後半は非常に前向きにトレーニングに臨むことができました。
スタッフはみな、選手には社会に通用し、それぞれの集団でリーダーとして活躍できる人間になってもらいたい、という気持ちを持っています。
私はその上で、一生サッカーを楽しんでもらいたいな、とも思っています。
社会人サッカーリーグでなんとか現役を続けている私ですが、ここ2、3年、選手の保護者の方と対戦する機会が増えました。
その時は真剣勝負ですから話をすることもないのですが、「こんな年までサッカーできるのか(失礼しました!)、自分も頑張ろう」と思いを強くさせていただきました。
ほとんどの選手は大学へ進みますが、みんな大学でサッカーをやってくれ、というわけじゃもちろんありません。
人生のうちで新しいことに挑戦することが割りと簡単にできるのは大学時代でしょうから。
今年のOB会でも大学のいろいろなクラブ、サークルで幹部として頑張っているOBの話を聞いて本当にすごい、たいした奴らだな、と思いました。
そこで、今年の目標は、サッカーの面白さをみんなに伝えよう!にしました。
なにか、そのままって気もしますが、みんな好きで始めたサッカーです。
もちろん楽しいことばかりじゃない、広島城北高校サッカー部がチャンピオンを目指す集団である以上、きついトレーニングも必要だし、しんどいこともあるでしょう。
でもみんなが心のベースに「サッカーが好きだ」という思いを持ちつづけ、サッカー部という集団に自発的、積極的に参加することができるよう、考えて考えていきます。
高校サッカーを通じての経験を、大学、社会でいかしてもらえたらいうことないな、です。。。
もしかしたら去年より難しい目標をたててしまったのでは、と思いつつ、次は猶崎コーチの思いを聞かせてもらいましょう!
2005年01月08日
広島城北高校サッカー部 コーチ
岩井 竜彦