今年もいよいよ残りわずかとなりました。
チームは新人リーグに向けてしっかりトレーニングを積んでいます。
今回は今年からスタートしたセカンドチーム、ライノース101を紹介します。
以前、菊一トレーナーがHPの掲示板で、あすなろリーグの紹介をしてくれましたが、簡単に説明すると、トップチームのメンバーに入っていない選手、あるいは公式戦になかなか出場できない選手達の試合経験を増やし、やりがいを感じる機会を増やそうという主旨でスタートしたリーグ戦形式の準公式戦です。
広島城北はセカンドチームが参加し、ユニフォームはトップと同じサックス&ブラックを着用。横断幕も毎試合掲げる、という公式戦と同じ状況で試合に臨むことを決めました。
そして基本的に私が監督、菊一トレーナーがコーチとして帯同するものとしてスタートしました。
今年は引退する三年生がチームの中心になっていたこともあり、当初は私も「楽しくプレーしてもらえればいいな。」くらいの気持ちでした。
また、最近のHPの掲示板には、Bチームでプレーすることがちょっと寂しかった、っていう内容の書き込みもありました。
確かに私も、セカンドチームにトップと同様な、強い気持ちと上を目指す姿勢で向き合うことに若干の迷いがあったのは正直なところです。
そうしてライノース101はスタートしたわけですが、最初の試合は国泰寺高校の一年生チームにこてんぱんにやられてしまいました。
今年は選手数が増えたこともあり、トップ、セカンドと分かれてトレーニングする時間が増えたんですが、春先から、あすなろリーグが目標となったセカンドチームの選手たちの日々の取り組み方やモチベーションが、非常に上がっているのは感じていました。
緒戦に惨敗したことで選手にも、もちろん私にも、悔しい思いと次はやってやる、という気持ちが湧いてきたように思います。
次の試合では、強い気持ちで闘えていない選手達に、
「サックス&ブラックのユニフォームに誇りを持ってプレーできない選手は、すぐ脱いで帰れ!」と強く叱咤激励した場面もありました。
そういう厳しい言葉もしっかり受け止めて、必死に精一杯プレーする姿には、トップチーム以上のひたむきさと、まさに100%ファイトするんだという姿勢を強く感じることができました。
また、中学校サッカー部を引退して高校サッカー部に上がってきた中学三年生たちが、高校生以上に高いモチベーションをもって練習に参加し始めたことも、高校生たちへの大きな刺激になったと思います。
なかなか勝利という結果を手にすることはできませんでしたが、ようやく最終戦で待ち望んだ結果を手にすることができました。
(私はC級コーチの講習会に参加していて、その場に立ち会えませんでしたが・・・)
これから部員が増えていけば、トップチームはもちろん、ライノスの試合に出場することもだんだん難しくなっていくかもしれません。
でも、あすなろリーグで県大会出場を目指す、という目標が増えたのはチームにとって非常に有意義なことだと思います。
ただ、トップとライノスで別々の目標にすすんでいくというわけでは決してありません。
同じ日にあすなろの試合とトップの練習試合が重なった日もありましたが、練習試合を終えたトップの選手たちがあすなろの会場に急いでやってきて、自発的に審判をしてくれたりアップを手伝ってくれたりしたのは非常にうれしい光景でした。
強化の場所が一緒か、別の場所かということにすぎないこと、そして広島城北サッカー部として、一つの目標に向かってみんなで進んでいるんだな、と改めて感じました。
そんな選手達に負けないよう、もっともっと頑張っていかなきゃな、と強く思っています・・・。
追伸:年明け三日には、保護者の皆様のご協力のもと、恒例の初蹴りが
開催されます。
たくさんのOBに会えることを、宮本監督をはじめとするスタッフ
はもちろん、現役選手たちも楽しみにしています。
たっぷりサッカーを楽しんで、夜は楽しいお酒を飲みながら一人
でも多くのみなさんと、いろいろな話ができたらいいなと思って
います。
OBのみなさんが作ってきた広島城北サッカー部の歴史を、
これからもしっかり積み重ねて伝えていけるよう、みんなで盛り
上げていきましょう!
2005年12月23日
広島城北高校サッカー部 コーチ
岩井 竜彦