もう何年も前に、広島城北サッカークラブを列車にたとえたコラムを書いた。
城北サッカー部というクラブを列車に例えるなら、
先頭で客車を引っ張るのは機関車である現役チームです。
機関車を運転できる期間は限られていて、みんないつかはOBになって、
機関車を後押ししてくれるたくさんのサポーターが乗る客車に移ります。
機関車には新しいメンバーが乗り込んで、より一層力強く列車を走らせていく・・・。
あれから機関車は少し大きくなり、馬力やスピードは、ちょっぴり上がった。
引っ張る客車は長く長く列なってきて、笑顔の乗客がどんどん増えていった。
そして、機関車を運転する熱い男達は、泥臭いチャレンジを繰り返してきた。
時には失敗や挫折を味わったり、迷いや不安な気持ちが溢れることもあった。
しかしそれ以上に、
大きな感動と歓喜、目には見えない成長がもたらされた。
望まない結果を変えることはできないけれど、
仲間と共に積み重ねてきた過程をリセットする必要もない。
「今」を受け入れて、また走っていけばいい。
2010年4月26日
広島城北高校サッカー部 コーチ
岩井 竜彦