史上最低の10番
“史上最低の10番”
長内 陽知が20年ぶりに最上段に帰ってきた。
久しぶりの会話は
『こんにちは、お久しぶりです。』
『お帰り。史上最低の10番!』
『ありがとうございます。
いいですね。史上最低の10番って・・・』
やっぱりこいつも最上段っ子!
イカレテル
すべて褒め言葉にとってる。
『校舎変わってて別の学校かと思いましたけど、
最上段は変わってないですね。
都会に住んでると
こんな緑の中にあるグランドっていいですね。』
『先生の言葉三つ残ってます。
●苦しい時こそ笑え
●得点したときNBAの選手のようにハイタッチして喜べ
●人の意見は、一回は自分の中に入れてから判断しろ
まだ同じこと言ってるんですか?』
『なかなか勝てなかったけど・・・
最後の大会もあと一つ勝てば県大会だったんですよ。
悔しかったですよね。』
彼らの悔しさがあったから今がある。
一緒に何回泣いたんだろう。
たくさんの悔しさが、
県大会出場に
中国大会出場に繋がった。
我々はビッグクラブではないんだよ。
負けても負けても
立ち上がり
挑戦し続けるしかない。
勝つことが当たり前じゃないから
チャレンジし続けるしかない。
どんな時も広島城北らしく
笑顔で元気に前向きに
傷心を癒やしたくれた
広島城北の姿を思い出させてくれた
史上最低の10番の笑顔に感謝!
自宅に着いた長内陽知からメールが
『これをつまみに飲んでます。』
2018年5月12日
広島城北高校サッカー部 監督
宮本 誠