現役の皆さん、OBの皆さま、はじめまして。

　44回生の高田 雄貴と申します。

 

　拙い文章ですがお許しください。

 

 

　先日、同期の野島（OB日記 Vol.22 参照）が

　「最上段にサッカーをしに行こう」と

　誘ってきたのがきっかけで、

　2日後に控える大学最後の

　夏休みの屋久島旅行の準備をほったらかしにし、

　現役時代にタイムスリップしたかのような練習で、

　汗を流させていただきました

 

 

　その際に、岩井先生から

「就職おめでとう。ではそろそろOB日記、いきましょう！」との

　お誘いをいただき、

　特に変わった現役時代を過ごしたわけでもない、

　むしろ地味だったのではないかという

　僕が執筆させていただくことになりました。

 

 

 

　現在、僕は山口大学の保健学科看護学専攻の4回生で、

　おかげさまで看護師として無事東京への就職も決まり、

　後は看護師の国家試験に受かるだけという状況です。

 

　入学当初は学生80人中、男子2人という過酷なハーレムの中、

　男子高の汗臭さを背負い果敢に立ち向かったものでした。

 

 

　大学では、医学部のサッカー部に参加させてもらい、

　つい最近まで週3回程度ですがサッカーをしていました。

 

　現役時代はというと、

　決して上手くもなくトップチームの登録メンバー25人中

　25番目にようやく入らせて頂いていたという選手でした。

 

 

 

　近況報告と自己紹介は以上にしまして、

「当たり前のことを当たり前にやる」

　よく宮本先生がおっしゃっていた言葉ですが、

　先日の練習で改めて考えさせられた言葉でした。

 

 

 

　話は飛びますが、1年ほど前、

　ちょうど広島に帰省していた際に、

　某お好み広場に久しぶりのお好み焼きを食べに行った時の事です。

 

　お好み焼きを食べていたところ、

　どうも隣の二人組の会話が城北臭いな、

　サッカー部臭いなと思い話しかけてみると、

　受験真っ盛りの引退したサッカー部員でした。

 

 

　食べ終わった後、

　僕もOBとして「がんばれ」との思いから、

　後輩のお好み焼き代をこっそり店長に渡しました。

 

　こっそり帰ろうとエレベーターを待っていると、

　店長が教えたのか二人組がやってきて、

　きちんと立ち止まり

　「ごちそうさまでした。ありがとうございました。」

　と深々と頭を下げてくれました。

 

　大勢の前で言われたのと、

　ばれてしまった恥ずかしさはありましたが、

　とても気持ちが良かったのを覚えています。

 

 

 

　そして、先日練習に参加させていただいた時、

　現役選手たちがグランドに上がってくるなり、

　岩井先生や僕らの前に来て、きちんと立ち止まり、

　「こんちわっす」と頭を下げて言ってくれるのを見て、これかと。

 

　やらされているのではなく、

　当たり前のことを当たり前に、どこででもやる。

 

　すばらしいことを教えて頂いているなと感じました。

 

 

　僕は医学部のサッカー部でOBの方に来ていただいたときや、

　目上の方に出会ったときにこのような行いが出来ていたかと、

　自分に問いかけてみたところ、

　残念なことに「何かしながら」でしかできていませんでした。

 

　目を見て話を聞くということは

　当たり前だと教えられましたが、

　大学に入ってそのような事ができていない人も多く見てきました。

 

 

 

　「当たり前のことを当たり前にやる」

　大学生活の終わりに近づき、

　今から社会に出ていくちょうどこのタイミングで、

　もう一度最上段という僕の原点に戻り、

　そこで改めて大切なものを見直せたことにとても感謝しています。

 

 

　また、先生方はさすが教育のプロだなと

　つくづく感じたと同時に、

　現役生の恵まれた環境を羨ましく思いました。

 

　そんな現役生に負けないように、

　僕も来年からは一社会人として、

　フライトナース、そして看護師長になるという夢を引っ提げて

　頑張っていきたいと思います。

 

 

 

 

　最後に、誘われた僕が言うのも恐縮ですが、

　OBの方々はぜひ最上段に帰ってみてください。

 

　最上段は広島城北サッカー部だけのパワースポットですから（笑）

 

 

 

 

2012年10月04日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　44回生　高田 雄貴