大学生指導者として

 

　　

 

　

　『来年度から新１年生のメインコーチを3年間頼むわ』

　そう言われたのは、指導者になってから3ヶ月の時でした。

 

 

　戸惑いと自信の無さを露わにしながらも、

　『はい、やらせてください』 と返事をしてから、

　僕の激動の3年間は幕を開けました。

 

 

 

 

 

　申し遅れました、55回生の宮本大地です。

 

 

 

　現在は日本体育大学に通いながら、

　東京都世田谷区にある、

　世田谷FCというジュニアユースのクラブチームで

　指導をさせていただいております。

 

 

 

　大学１年生の途中で

　選手から指導者に切り替え、

　4年目に突入しました。

 

 

 

 

 

　OB日記への記載のご機会をいただき嬉しく思います。

　拙い文章ですがご一読いただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

　高校生の時は、

　チームメイトにたくさん迷惑をかけてきた選手でした。

　(申し訳ありませんでした。笑)

 

 

 

　そんな僕が、

　指導者として１つのチームを

　持ち上がりで3年間 (中１〜中３) 指導させていただき

　1ヶ月半ほど前のリーグ最終戦をもって一区切りがつきました。

 

 

 

　結果は3部リーグ優勝、

　そして、2部リーグ昇格 (6年ぶり2回目)を果たしました。

 

 

 

 

 

　今シーズン中の9ヶ月間は

　現役でプレーをしていた時以上に気を張っていました。

 

 

　毎試合、相手チームのスカウティングに行き、

　ビデオを撮り、それを何度も見て分析する、

　この繰り返しの日々でした。

 

 

 

 

　優勝を決めた瞬間は

　言葉にできないものがありました。

 

 

　高校生の時にも嬉しかったことはたくさんありましたが、

　それを超える、サッカー人生で一番嬉しい瞬間でした。

 

 

 

 

 

　3年間、中学生の成長を間近で見させてもらい、

　“楽しさ”と“感動”を味わうことができました。

 

 

　思春期の中学生と向き合い続け、

　悔しさも嬉しさも共に味わった

　3年間はかけがえのない時間です。

 

 

 

 

　大学生活、遊びも飲みも捨て、

　優先順位の一番にサッカー指導を置きました。

 

 

　友達が羨ましく思うことも多々ありましたが、

　お金では買えない、何にも変えることのできない

　経験と思い出を築くことができたと思っています。

 

 

 

 

 

　そして、来年度からも

　U15チームのメインコーチとして

　指導させていただけることになり、

 

 

　昨年12月からチームの指導をしているのですが、

　なかなか厳しい現実と向き合っています。

 

 

 

 

　毎回トレーニング時のミーティングで、

　『気持ちだけでは勝てないが、気持ちがないと勝てないぞ』

　ということを言い続けました。

 

 

 

 

　これは僕が最上段で学んだことの一つです。

 

 

 

　"熱い気持ち"なしには、

　広島城北高校サッカー部は語れないと思っています。

 

 

 

　そんな僕の根幹にある

　最上段イズム (最上段魂)は、

　指導者になった今も大事にしていることです。

 

 

 

　選手たちに伝える以上、

　僕自身がピッチ上の誰よりも

　強く、熱い気持ちを持たなければならないと思っています。

　(最上段にいらっしゃる暑苦しい監督のように)

 

 

 

 

 

　僕にとって次のU15のチームを見ることは

　指導者として第2章の始まりのような感覚です。

 

 

 

 

　今年昇格したチームを

　残留させる厳しい戦いになると思いますが、

 

 

　楽しむことを忘れず、

　感謝の気持ちを持って、

　自分らしく明るく笑顔で

　前向きに取り組んでいきたいと思います。

 

 

　2024年も熱い年にします！

 

 

 

 

　拙い文章ですが、

　最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

2024年01月11日 　　　
広島城北高校サッカー部
　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　55回生　宮本 大地