10月21日 (水)
この日から、キーノへの日本語教室を開講しました!
今後は、水曜と金曜の18時から19時まで教える予定です。
彼は23歳の漁師で、日本に恋人がいます。
とても熱心に日本語を勉強していましたね。
前から行っている日本語教室でやったことと同じことを教えているのですが、ここで感じたのは、初めて教えるよりも数倍簡単だったということです。
たった少しですが、「経験」というものの大切さを実感しましたね。
経験っていうのは何物にも変えられない貴重なものです。
サッカーでも仕事でもそうでしょう。
はっきりと形には残らないものですが、経験とは困難な道を切り開く大きな手段と成り得るのかもしれませんね。
10月22日 (木)
この日は学校の授業を担当しました。
日本文化を伝えるということで、題材に選んだのは、日本人の誰もが知っている
「桃太郎」。
12月のクリスマス会で発表するため、それに向けて毎週木曜日学校で日本の授業をすることになったんです。
まずは子ども達と円を作って椅子に座り、桃太郎 (ポルトガル語 Ver.) を回し読みで音読しました。
日本人の皆で協力して良い雰囲気作りをすることができましたね。
その後劇で使う歌 (「桃太郎」と「散歩」) を教えて、歌いました。
皆笑顔で、楽しそうに歌ってくれました。
役決めをして、もう一度歌の練習をしてからこの日は終了。
うん、いい授業でした。
マルシアーノは、授業が始まってからすぐ教室から出て、授業を全て僕らに任せてくれていました。
そして授業が終わった後、マルシアーノが僕に「お前いい先生だな!」って言ってくれた時は本当に嬉しかったです。
大阪でサッカーのコーチをしていたことがここでも活きましたね!
ちなみに今週末 (10月24日、25日) はなんと、カイチ・サーフの世界大会がここカノア・ケブラーダで行われました。
10時開始予定だったにも関わらず、結局始まったのは14時過ぎ。
風の強さなども考慮してなのかもしれませんが、さすがブラジルですね! (笑)
始まりそうになかったので、それまで皆でジャンガーダに乗ったりと海で遊びまくりました。
ちなみに人生初、船 (ジャンガーダ) を運転しましたよ。
右に左に大きく揺れ、一時は転覆しかけましたがなんとか無事でした。
皆必死に右へ左へ移動してバランスを取りながら、「神様!!」と叫んでましたね。
その時の様子がこちら。 (腰引けてます・・・笑)
始まる前には、完全にグダグダになってました。(下の写真)
このカイチ・サーフ、遠くで見ると全く迫力ないんですが、近くで見ると意外とすごいんですよ。
スピードも結構あります。
こんな感じ・・・
今度、友達のザジーニャが砂丘で練習させてくれるようなので、チャレンジしてみようと思います。
夜は、アラカチへパレードを見に行きました。
この日はアラカチ市の誕生日 (確か167歳) だったそうで、市の学校の子ども達は皆パレードで踊ってました。
ここカノアの子達ももちろん参加。
友達が通る度に大歓声をあげていました。
ブラジル人ってほんとダンスが好きです。
踊ってる時の顔なんて最高ですよ。
さて、この週末の日曜日にはマジョランジャという近くの町でヘガッタがありましたが、僕は行きませんでした。
朝は、残った子ども達とセッジの大掃除とヘッジ (ハンモック) 洗い。
3人がかりで洗いました。
けっこう大変なんですよこれ。
何しろデカイですからね。
しぼるのなんて一苦労です。
マリエッタが笑いすぎてヘッジを砂の上に落とした時は残念でしたね。
午後はカイチ・サーフを見ながら砂で遊んで、海ではしゃぎました。
帰ってからはセッジで子ども達と野球したり、浮き輪の中を飛んでくぐったりといつもと変わらないゆっくりした休日を過ごしましたが、とても幸せでした。
やっぱりここが好きなんです。
この日は、ボランティアの子達や村の青年達はヘガッタに行きましたが、僕は外に出ずにここで皆を待っていました。
そこで感じたのは、「心配」でした。
いつも近すぎる環境で皆と生活している分、いないと不安になるものですね。
暗くなっても誰一人帰ってこず、やっと帰ってきた村の子に話を聞くと、皆お酒を飲み、さらに村の子の一人が気分が悪くなり病院に連れていかれたと聞きました。
ですがどうすることもできないまま、村で残っていた子たちと心配しながら皆の帰りを待っていました。
無事に帰ってきた時には本当に安心しましたね。
多分この日ヘガッタに行っていた子たちは、こういう気持ちには気づいていないでしょう。
おそらく、僕もこの日ヘガッタに行っていたなら気づかなかったはずです。
楽しいかったらなおさらです。
何が言いたいのかというと、自分の行動は常に意識しなければいけないということです。
それは、何かに属している限り、自分の行動というのはどんな些細なことでも常に周りに影響しているからです。
こんな小さな村で、村人と肩を寄せ合いながら生活している今。
それを窮屈と感じるのか、幸せと感じるのか、それは時と場合、それに人それぞれでもあるでしょう。
とにかく、日々の生活での行動の大切さを再確認することにもなりました。
面倒だし自分には関係ないと思うかもしれませんが、家を出る時は場所や帰る時間、誰といるかなど、できる限り家の人に伝えておいてあげるといいですね。
それが家族への思いやりの一つでもあるのかなーと感じました。
さてさて最後に話は変わりますが・・・
「広島城北、決勝トーナメント進出おめでとうございます!!!!!」
本当に厳しい戦いだったと思います。
どのチームもこの大会のために必死に練習してきて厳しい予選を勝ち抜いてきたんですから、それは当たり前ですよね。
広島城北が勝ったということは、それだけ負けたチームがいるということです。
その負けたチームの想い、多くのOBや学校の先生方の応援、そしてスタッフの皆様を始め保護者の皆さん方の多大なる支えを忘れず、それを皆の力にして、更に厳しいこれからの戦いを頑張ってください!
結果、楽しみにしています。
ではでは。
2009年10月27日