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〜 OB日記 〜

Vol 12. バリャーノ

 

 10月27 〜 30日まで、パリャーノという町に行ってきました!

 最高級のおもてなし (秘書つき)、大量の蚊、素晴らしい人たちとお出会い、そしてまさかこんな日本の裏側で柔道を習うことになるなんて思ってもいませんでした。

 いや、本当に楽しかったし充実してましたね。

 

 さてさて、まずはここを訪れることになったきっかけと目的を簡単に説明しますね。

 今年の9月、現在パリャーノで医者として働いてらっしゃる下川先生という方がここカノアにいらっしゃったことがありました。

 その際に、たまたま腰痛持ちの僕を先生が診察してくださって、それに僕が感謝して何かパリャーノでできることはないかと先生と相談していたんです。

 そこで挙がったのが、日本料理と折り紙。

 こうして、これを教えるためにパリャーノに行ったわけです。

 

 ちなみにこの方、特に南米東北部で見られる「シャーガス病」と呼ばれる病気を研究されている方で、専門は内科の先生。

 小さい頃から田舎の医者になることが夢だったそうです。

 現在は美人な奥さんとの間にかわいい娘さんも授かり、毎日医者として忙しくも幸せな日々を過ごされています。

 

 

 ではでは前置きはこれくらいにして、このパリャーノでの素敵な3日間を紹介させていただきたいと思いまーす。

 

 

10月27日

 朝7時にパリャーノ市の方が迎えに来てくれて、皆 (翔、沙織、久美子、翼) でカノアを出発。

 1時間ほどでパリャーノに到着しました。

 この日はまず料理組と折り紙組の2人2人に分かれて、僕は翼と一緒にお好み焼きの作り方を教えました。

 たねができてから、あとはフライパンで焼くだけになったんですが、「1枚ずつ焼いてたら時間もったいないから、オーブンで一気に焼いちゃおうぜ」みたいな感じになって、不安ながらそっちを翼に任せました。

 今思えば、フランパンでうまく焼けるんだからそれでやればよかったですよね。

 

 結果はこちら。


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 結果は、お好み焼きとはかけ離れたものとなりました (笑)

 でもソースはおいしく作れたので、それでごまかしながら皆でおいしく完食することができましたよ。

 

 

 午後は学校で子ども達に折り紙を教えました。

 折り紙を教えるのって、予想以上に難しいんです。

 まず紙をきれいに折れないし、ましてや紙の中に手を入れて折るやつとか本当に苦戦します。

 だから、簡単な動物の指人形や、紙飛行機などを教えることにしました。

 作った後は、みんなで外で楽しく遊びました。


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 小さい頃から折り紙やっとけば、手先が器用になるんだろうなと思います。

 ということは、日本人は手先が器用なのは「折り紙」という文化があるからだったり?と思ったりもしましたね。

 

 

 更にお昼時間を挟んでから、日本の歌を教えました。

 教えたのは「大きな歌」。

 振り付けも考えて、学校の皆で大合唱しました。


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 歌は世界をつなぎますね!

 

 

 

10月28日

 次の日も学校で歌と折り紙を教えることに変わりはなかったんですが、今回折り紙を作る時に少し工夫して、まず画用紙に畑と空と海を書きました。

 そして、そこに子どもたちと一緒に折った折り紙を貼り付けて、花いっぱいの畑、鳥いっぱいの空、そして魚がいっぱいの海に生まれ変わりました!


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 この作品は、その日の内に先生方が学校の掲示板に貼ってくださいました。

 

 

 夕方からは、前日に引き続き柔道教室に参加。


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 かなりスパルタなんです。

 上の写真は首の筋トレ、それに加えて握力、スクワット、腹筋、背筋、腕立て伏せと限界を突破するまで続けました。

 筋肉痛なんて間違いないですよ。

 また、年上に対する敬意とか、礼儀とか、なんか日本の教育って感じがしてとても懐かしかったです。

 生徒同士で、「センパイ!」とか「スミマセン」とか言い合ってるんです。

 柔道、大好きになりましたね。

 技も少し覚えたし、日本に帰ってからも続けてみようかなーと思いました。

 

 

 

10月29日

 最後の日は、病院で焼きそばの作り方を教えました。

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 この厨房、冷房も扇風機もなくて、焼いてる時は生き地獄でした・・・

 ですが、完成して大好評をいただきながら皆がおいしく食べている姿を見ると、疲れも吹き飛びましたね。

 何人もの人が、「家でも作りたい!」って言って熱心に作り方を聞いてきてくれました。

 パリャーノで焼きそばが流行るといいですね。

 

 

 焼きそば教室が終了してから病院でカフェしながらブラブラしていると、一人の女の子がベットの上から僕を手招きしていました。

 名前はサンギ。

 小学生くらいのかわいい女の子で、点滴を打ちながらそれが終わるのを待っているようでした。

 近寄ってどうしたのと聞いてみると、「折り紙でカエルさん作って」とお願いされたんです。

 どうやら、初日の学校で折り紙と歌を教えてあげた子の中の一人だったようでした。

 もうそのけなげな姿がかわいすぎて、与えることに最大の喜びを感じながら折り紙を折ってあげました。


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 結局作ったのは、カエルではなくねこの指人形と口をパクパクできるきつね。

 すごく喜んでくれました。

 見てるこっちが幸せになりましたね。

 最後にきれいな折り紙をプレゼントして写真を撮ってお別れしました。

 あんなちょっとの時間だったのに、最大級に強く心に残っています。

 本気でサンギにもう一度会いたいです。

 

 

 さて、病院を出発してから、また別の学校に向かい、そこでこの日はフェスタを開くことになっていました。

 簡単な挨拶の後に、歌や全員でできる遊びをしてアイスブレーキング。

 その後風船割りゲームをしました。

 これが、大失敗。

 もう収集がつかなくなって、一時どうなることかと思いました。

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 この後日本人でソーラン節を披露してから、皆で少し練習してこのフェスタは終了。

 いやー疲れました。

 

 

 アイドルになった気分ですよ。

 顔を見るたびに子どもが走ってきて、「あなたの名前書いて!」ってサインを求めてくるんです。

 何回自分の名前書いたことか・・・

 芸能人とか有名な人って本当に大変だなーって思いました。

 

 

 ちなみに、市長さんから感謝状までいただきました。

 ここまで歓迎されて、感謝状までいただいて、市や学校は僕らに対して何を求めていたんだろうと考えます。

 折り紙と日本料理がそんなに感謝されるものなのでしょうか。

 この答えは、もう少し考えてみようと思います。

 

 

 この日も夕方から柔道に参加して、心身ともに最大に疲れきりました。

 家に帰って爆睡。超大量の蚊も、この日は全く気にせず寝ることができましたね。

 

 

10月30日

 次の日の朝早朝に市から迎えの車が来て、カノアへ出発。

 たった3日間だったけど、本当に思い出深い場所となりました。

 

 日本に帰るまでに、ぜひこのパリャーノにまた足を運びたいと思います。

 

 

 

 では、またまた。。。

 

 

 

 

2009年11月02日

 


                     

 

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