皆さんこんにちは。
日本はそろそろ秋に入りかけたころでしょうか?
赤道近くに位置するこのエステーヴァン村は、相変わらず炎天下のような毎日が続いております。
さてさて、前回、前々回と僕が活動した、もしくは現在活動中の場所を紹介させていただきました。
ですので、これからは日々の生活で感じたことなどを活動の紹介とともに載せていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
現在、皆さんもご存知の通り僕の企画したスタディーツアーとして日本の学生5人と一緒に生活しながら、日々彼らと活動しています。
8月16日にエステーヴァン村に到着してから、早いもので既に1ヶ月が過ぎようとしており、スタディーツアーも終盤を迎え、彼らと共に活動できるのも残すところあと2日となってしまいました。
ツアーの目的を簡単に言うと、エステーヴァン村の魅力を肌で感じながら自らが学ぶ環境を支援することです。
内容としては、エステーヴァン村に滞在する4週間のうち初めの1週間はできる限り色々な仕事を体験し、そこから自分達の滞在期間内にできること、すべきこと、やりたいことを自分達で考え、村の中心として活動している村の若者達と相談しながら結論を出し、それに向かって行動します。
僕らからすると貧しい村。
でも村人の笑顔に曇りなど全くない。
そんな環境で問題を見つけるのはとても難しいことでしたが、今回のツアー参加者の結論は、一つ目にエステーヴァン村の人々が自立するためのきっかけの一つである木工所の存在と仕事の内容をより多くの村人に伝えること、そして二つ目は日本文化を伝えることとなりました。
作品展(フェスタ)を開き、多くの村人と一緒に一つの作品を作りあげます。
その際に、木工所の現在活動中の様子や、仕事も紹介します。
そして、日本文化である空手、歌、ソーラン節の発表もすることになっています。
そのため、これまでずっと平日の18時から19時までは日本文化教室を開いており、そこで日本の文化を子ども達に伝えながら発表に向けて練習してきました。
落ち着きのない子ども達に、言葉がままならないまま何かを教えるというのは大変なことでしたが、それでも皆で力を合わせながら一生懸命取り組んできました。
「この子たちやる気あるんかな・・・やりたくないこと教えるのなんてどうなんかなー・・・」と少し悩んでいた時期もありましたが、自分達の知らないところで空手や歌、ソーラン節の練習をしていたり、貴重なお金使って近くにあるインターネットの使える店で少しの時間だけソーラン節の動画を見たことを伝えてくれた時には、そんな悩みなど吹き飛んだこともありました。
また、このフェスタは青年達と共につくるものとしたかったのですが、どうも自分達だけでやっているのではないかなーと感じることもあり、自己満足で終わらせるのではなくできる限り村の青年に協力も呼びかけていましたが、なかなか彼らとモチベーションを同じにすることは難しく、どうしようと考えていた時期もありました。
しかしフェスタの直前で日本人が外出しなければならなった日があり、その日何も言っていなかったのにも関わらず彼らは自ら朝から晩まで働いて、帰ってきた時には祭りの準備が驚くほど進んでいた時には、そんな悩みなど吹き飛んだこともありました。
そのフェスタが今からあるのです!!
当初は、ツアーを企画し日本から学生を連れてきたという責任がありつつも、活動しながら何も知らない何もできない自分から逃げたくて、早くツアーが終わってくれと願っていました。
そんな情けない思いを持っている時、参加者の一人の子の誕生日会がありました。
ブラジルでは、誕生日の人がケーキを切り、自分が大切に思っている人から順番にそのかけらをあげていくというのが一般的とのことで、彼は誰にケーキを最初にあげるか考えていました。
すると、全く思ってもいなかった僕にそのケーキをくれたのです。
「翔さんがいなきゃこんなとこなんて来なかったっすよ。ありがとうございました。」
今までの自分の考えが情けなさすぎて、そんなことを考えていた時間がもったいなくて、そして嬉しくて、空気に関係なく少し目に涙が浮かんでしまいました。
そこからは、見栄をはるのではなく、まずは自分にできることからやろうと心がけてきました。
参加者の皆にもこの思いは伝え、今までのことの謝りました。
そして、最高のフェスタにしようと円陣を組みました。
そのフェスタが今からあるのです!!
掃除や飾り付けに始まり、準備することは山ほどありましたが、ようやくそれも終盤に差し掛かってきたところです。
不安と期待に胸を躍らせながら、フェスタの時間を待っています。
ブラジル時間の9月13日 (日) 15時より、そのフェスタが始まります。
作品づくり、相撲大会、空手、歌、ソーラン節の発表、日本食の販売、古着販売、焚き火・・・
プログラムは盛りだくさん。
このフェスタが、自分を含めツアー参加者全員にとって、そしてこの村人達にとっても一生心に残るものとなることを願っています。
それでは、今から準備が忙しいので今日はこの辺で。
次回日記を書く時にはツアーは終了し、僕は日本人一人でゆっくり生活することになっているでしょう。
なので、約1ヶ月のツアーで僕達がやってきたことを振り返りながら、これまでの活動を紹介しつつ感じたことなどを皆さんに伝えることができたら、と考えています。
アテローゴ!! (またね)
2009年09月14日