どーも!
今回は、ちょっとした近況報告とともにスタディーツアーの振り返りをしたいと思います。
先週の土曜日、漁に行ってきました。
朝5:30に出発し、帰ってきたのは13:00。
その間、ジャンガーダ(下の写真)と呼ばれる小さなヨットに揺られ続けていました。
出発した村がだんだん小さくなり、しまいには線になってしまいました。
見渡す限り、線。
ジャンガーダの上からぐるっと一周見渡しても、一面海。
いやーすごかった。
15kmほど沖に出てから、海にもぐってみました。
底が見えない海ってこわいです。
けど、一緒に行ったザジーニャとシキトって漁師はもぐって魚をもりでゲットしてました。
その際サメにも出会ったことがあるみたいです。
やつらが自分の周りをくるくる回っている時は、絶対に目をそらしてはいけないとのこと。
目をそらしたり慌てたりした瞬間、ガブっとやられるんだそうです。と、彼らは笑いながら話していました (笑)
ちなみに通常2分間ほどもぐっているようで、大体4分までは大丈夫だそうです。
この日は、海の王様ラゴスタ(伊勢エビ)をとってもらいました。
びびるくらいとっていましたね。
大漁、大漁。
気持ちよく帰りのジャンガーダもとばしていると、2匹のサメ、エイの大群、そしてイルカにも遭遇しました。
いやー、ついてましたね!全てが映画の1シーンみたいで、最高でした。
この日を含め、つい最近までブラジル大使館からお客さんがきていました。
この前皇太子様にも料理をつくった公邸料理人の方もいらっしゃっていて、村の人達に日本料理を教えながら腕をふるってらっしゃいました。
ちなみに漁は、その方と一緒に行ったんですよ。
土曜日はその方たちと一緒に、ザジーニャが獲った魚を超新鮮なままいただきました。
その辺にある木を集め、あみとレンガを拾い、獲った魚をその場でさばき、海で洗って丸焼きに。
網の上にある焼けた最高の魚を、皆が手でむさぼり食いました。
こんな体験なかなかできませんよね。自然を肌で感じました。
ちなみにこの日は夕方も砂丘で焚き火して、また魚を食べました。
とにかく最高の週末でしたね。
けんさん、みかんさん、藤木さん、上島さん、佐藤さん、ありがとうございました!
またブラジルでお会いしましょう。
さてさて、そんなこんなでバタバタしており、日記がなかなか書けなくて申し訳ありません。
遅くなりましたが、スタディーツアーの振り返りをしたいと思います。
今回の日記、ちょっと長くなりそうなので、お時間のある方だけお付き合いくださいね。
感じたことはたくさんありました。
まずは、自分の限界です。
「人間やれば何でもできる。」「全てはやるかやらないか。」とよく言いますよね。
僕自身、以前まではこの通りに思っていました。
これまでの人生から学んできたことでもあれば、根拠のない自信でもあったり。
でもそれは、今回のスタディーツアーを企画、運営する中で少し間違っていたことに気づきました。
今、以前までの僕にこう言いたい。
「限界を知れ。」
時間やお金、知識や力、感覚や責任、そして人とのつながりなど、全て無限にあるものではありません。
それぞれには限界というものがあって、その限界をもった中で僕たちは今を生きています。
それを知らずして、それを見ずして行動することは、挑戦ではなく無謀というものです。
だからこそ大切なのは、
今の自分の限界を知った上で、今自分にできることをするということです。
それを続けていれば、いつの間にか以前限界だと思っていたことでも、それが限界だと感じなくなる日がくるのだと信じています。
それは、以前までの自分と周りの環境が変化するからに他なりません。
どんな場面であっても、自分を客観的に見つめることができてこそ、人は強く生き、大きなことにも挑戦していけるのだと思います。
次に、行動し続けることの大切さです。
人は、学び続け成長し続ける生き物だと思っています。
それは、人間は根本的に学びたいという欲求があるからです。
だからこそ強い人間や、素晴らしい生き方や考え方をもった人に憧れを抱き尊敬し、それに追いつこう、追い越そうと思うのではないでしょうか。
僕の中では、学びたいという欲求がなぜくるかという先に理由はありません。
人は、素直になりさえすれば、皆学びたいと思うはずだと考えています。
とまあ話が少しそれましたが、ではその「学ぶ」というのはどこからくるものなのでしょうか。
人は、何から物事を学ぶのでしょうか。
それは、「自分以外の全て」であると考えています。
自分から自分が学べることなんて何もない。
だからこそ、自分が学ぶためには自分の外の世界に触れなければならない。
つまりそれが、行動するということです。
学びたい、成長したい、自分を変えたいなら、現状から外の世界に出なければいけません。
今回のツアーで、多くの人に会い、今までしたことのない多くのことを体験した中でそれを痛感しました。
しかし、ここで絶対に忘れてはならないことがあります。
それは、自分以外のものに対する感謝です。
僕は、学ぶためには行動することが大切と言いましたが、ではなぜ行動することができるのでしょうか。
自分が行動しようと決意し、身を行動に移せたからだけなのでしょうか。
もちろんそれも理由の一つであることに間違いはありません。
ですが、自分を客観的に見てみると、それは今まで全てが自分以外のもののおかげであるということに気づきます。
ブラジルにこれたのはなぜか。
ブラジルというきっかけをくれた人がいたから。
その人と出会えたのはなぜか。
関西大学に入ったから。
それはなぜか・・・
また、お金を貯めることができたのはなぜか。
働き先の人が採用してくれて働かせてもらえたから、刺激しあえる仲間がいたから、健康な体があったから・・・
そうやって客観的に考えていくと、自分だけの力だけで行動できたことは思ったよりも少なくて、ほとんどが周りの支えであったことがわかります。
そして、根本的にいきつくのは全てが「親への感謝」なのです。
誰一人として、自分だけの力で生きてきた人はいません。
ご飯を食べるのも、自分の人生のスタートの舵をとるのも、初めは自分の親なのです。
とはいっても、普段からこんなことを感じるわけではありませんよね。
「海気持ちいい、最高!!」って思ってる時に、「母さんありがとう!!」なんて思わないですよね (笑)
自分が周りへの感謝を本当に実感しながら生きているかと言えば嘘になります。
ですが、それは事実として自分の中でそれをしっかりと認め、ふと何かを考えた時に、そのことに感謝することができたらいいのだと思います。
それくらいが人間らしいと思います。
長くなりましたが、最後にもう一つこのツアーで発見できたこと。
それは、僕の自己というものの一部です。
こうして今、多くのことを体験しながら多くの人と触れ合う中で、多くの考え方、価値観とも出会いました。
どんな価値観も決して全てが同じわけではなく、異なっています。
色んな価値観を受け入れ、自分の価値観を広げていくことは大きな成長につながるとは思います。
それは、前回ブラジルに来た際にも、日本にいる際にも感じていたことです。
ですが今回、そうやって色んな価値観と触れ合い成長していく中で、どうしても受け入れることができない価値観にも出会いました。
そこで、その価値観と自分を比較することで、自分がどんな人間であるのかを強く受け入れることになったのです。
(それが何かというのはここでは恥ずかしくて言えませんが・・・)
こうなった時は、無理に受け入れなくていいと思うんですね。
「相手の意見や考え方を受け入れろ!」とよく言いますが、そうじゃないと思うんです。
それが受け入れられないなら、そこに自分があるわけなんだからその際は自分を尊重してあげたらいいと思うんです。
でも、受け入れなくとも認めることは必ず必要です。
一緒に生活し、共に生きていく仲間なら尚更です。
相手の価値観を認めて、自分の価値観も尊重する。
価値観を押し付けたり、押し付けられたりする必要もなければ、その心配もありません。
自分は自分、相手は相手。人は皆違うんだから、そうやって割り切ることも大切なんでしょう。
ただ、そこがぶつかりながらも一緒に何かに向かって行動しなければならない時だけは、お互いの価値観を認め合い、柔軟にお互いが納得できる結論を出していくことが必要になってくるんでしょう。
以上、これで今回のスタディーツアーの振り返りとしたいと思います!
こうして充実したツアーにすることができたのも、全てはこのツアーに協力してくれた皆さんのおかげです。
また、ツアーに参加してくれた皆、あなた達のおかげで、一緒に学ぶ仲間がいてくれたことで、僕自身濃い時間を過ごすことができました。
また、ブラジル行きに最後まで反対し、最後の最後に後押ししてくれた父さんと母さんにもここで一度、感謝を述べたいと思います。
皆さん、本当にありがとうございました!!
(とはいっても僕のブラジル生活はまだまだ続きます!!お忘れなく!!笑)
はいっ、今回かなり長くなってしまいましたが、この日記に最後までお付き合いしていただいた皆さん、誠にありがとうございました。
終わりみたいな雰囲気ですが、先ほども言いましたようにまだまだ半分以上ブラジル滞在期間はあるので、これからも皆さんよろしくお願いいたします。
オッチモ!!(最高!!)
2009年09月24日